小児歯科

治療から予防まで
お子さまの歯を守るために

お子さまの年齢やお口の状態を考慮して、治療計画を立てていきます。初期のむし歯から、歯の神経まで達するような重度のむし歯にも幅広く対応します。また、歯の表面のクリーニングやフッ素塗布、歯磨き指導などの予防も行います。
発音、咀嚼、嚥下などのお口の機能面についても、ご心配なことがあればご相談ください。必要に応じて、上唇小帯(うわくちびるの内側のすじ)や舌小帯(舌のしたにあるすじ)の切除など、外科処置も含めて適した治療をご提案いたします。歯医者さんが怖くて泣いてしまうお子さまには、無理せず治療を行いますのでご安心ください。

小児歯科について

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小児歯科専門外来について

毎週月曜日の14:00~19:00と第1・第3水曜の14:00~18:00は、日本小児歯科学会認定の小児歯科専門医が、お子さまのむし歯の治療や予防を含めたお口の健康管理を行います。対象年齢は0~12歳前後です。
小児期は、心身ともに成長・発達する大切な時期です。お口に関していえば、乳児期の吸啜(きゅうてつ)運動にはじまり、幼児期や学童期を通じて咀嚼(そしゃく)運動が発達し、完成します。また、発声のための器官として言語能力の発達にもお口は極めて重要であり、歯や歯並びの異常が性格形成にまで影響を及ぼすこともあります。この時期のお子さまのお口の正常な発達のために、これを妨げるようなトラブルを予防・治療することが小児歯科医の大切な役割であると考えています。
当院の小児歯科では、予防・治療・機能育成を通じて、歯やお口の正常な機能の育成と、整った歯並びの獲得に努めています。また、治療が怖いお子さまに対して、不安を軽減するためのさまざまな工夫を行います。
※予約制となります。

むし歯がお子さまに与えるリスク

お子さまがむし歯になってしまうと、単純に歯が痛くなるだけではなく、さまざまなリスクを伴います。

  • 顔の骨格や歯並びに悪影響

    むし歯で歯を失ってしまうと、空いたスペースに歯が移動する力が働くため、歯並びに悪影響が出ます。その歯並びの乱れは永久歯にも影響を及ぼすので、乳歯だからといって油断はできません。
    またむし歯があると問題がない部分で噛むクセがつき、あごの成長がアンバランスになることがありますし、栄養補給上も望ましくありません。

  • 栄養の摂取状態が悪化

    むし歯があると硬いものが噛みにくいので、柔らかいものを食べがちで栄養摂取に偏りが出る可能性があります。これはお子さまの成長に悪影響をおよぼすことがあるので、早めに治療しましょう。

  • 運動能力の低下

    運動をする際に重要なバランス感覚や瞬発力は、しっかりと食いしばることで発揮されます。そのため、むし歯などのトラブルで歯をしっかり食いしばることができない状態が続くと、お子さまの運動能力の低下につながる可能性があります。

  • 学力向上にも悪影響

    噛む動作は脳に刺激を与えるので、脳の発達を促します。一方、むし歯でしっかり噛めない状態が続くと脳を発達させる刺激が得にくくなります。また、むし歯の痛みがあると集中力が発揮しにくいため、勉強に専念しにくくなるかもしれません。

当院の小児歯科の
ポイント

Point.01

お子さまのペースに合わせた治療

当院では、お子さま一人ひとりの性格や発達段階に合わせた診療を心がけています。無理に進めず、まずは歯医者に慣れる時間を大切にし、恐怖心を取り除きながら少しずつ治療を進めます。
泣いたり嫌がったりする場合は一旦中断し、お子さまが「やってみよう」と思えるタイミングを尊重いたします。遊び感覚を取り入れた説明や褒める声かけを通じて、楽しく前向きに歯科治療と向き合える環境づくりを目指しています。

Point.02

マイナス1歳からのむし歯予防

当院では「マイナス1歳」、つまり妊娠中からのお口の健康サポートを大切にしています。妊婦さまへの歯科ケアと食生活指導により、生まれてくる赤ちゃんのむし歯リスクを低減します。
出産後は乳歯が生え始める前からの口腔ケア指導、適切なフッ素塗布、離乳食や間食の相談など、お子さまの成長段階に合わせた予防プログラムを提供。保護者の方への正しい歯磨き指導も行い、家庭でのケアをサポートします。

お子さまのための
予防プログラム

  • 定期検診

    定期的にご来院いただければ、むし歯の有無をはじめとするお口の健康をチェックできます。問題があれば軽症のうちに対応できるので、検診はお口の健康維持に役立ちます。

  • フッ素塗布

    フッ素は、歯を強くし、むし歯の発生を抑える働きがあります。とくに、発達途中の子どもの歯は、フッ素の恩恵を受けやすいと言われています。当院では、お子さまの年齢やむし歯のリスクに応じて、定期的なフッ素塗布を行っています。

  • シーラント

    子どもの歯は、大人に比べて歯の溝が深いため、むし歯になりやすい傾向があります。シーラントは、そんなむし歯のリスクが高い部位に歯科用のプラスチック材料を流し込んで封をする予防法です。特に、奥歯の咬合面の溝は、食べかすが詰まりやすく、歯ブラシの毛先が届きにくいため、シーラントの適用が有効だと考えられています。

  • 歯磨き指導

    子どもが自分で歯を磨けるようになるには、正しい歯磨きの方法を身につける必要があります。当院では、お子さまの成長に合わせた段階的な歯磨き指導を行っています。まずは歯ブラシの持ち方から始まり、徐々に歯と歯の間や奥歯の磨き方などを指導していくので、ご安心ください。また、保護者の方へは、仕上げ磨きの方法をアドバイスいたします。

お子さまの口腔育成

当院は「口腔育成」によってお子さまのお口の適切な成長をサポートしています。例えば、口腔育成に取り組むことによって、口呼吸や指しゃぶりなどの好ましくないクセを解消することができます。また、会話や食事をする際に必須な口周辺の筋肉やあごの骨の発達を促進することも可能です。
近年は過去に比べて硬いものを噛む機会が減っているため、噛むための筋肉やあごの骨が発達しにくく、永久歯がきれいに並ぶためのあごの幅が足りないお子さまが増えています。その結果、歯並びに乱れが生じて見た目が悪いだけでなく、食事のしにくさやむし歯や歯周病のリスクが上がるデメリットが生じます。また、歯並びの乱れは運動機能の低下や学力の低下につながる可能性がありますし、お子さまがコンプレックスをもって育つリスクも生じます。
しかし、お子さまの骨は大人より柔らかいので、早めに「口腔育成」に取り組めば、適切なあごの幅を確保することも可能ですから、上記の多数のデメリットを回避できるのです。

口腔育成をするメリット

  • 歯並び・かみ合わせを
    きれいに

    口腔育成に取り組んで頬杖や指しゃぶりなどの好ましくないクセを解消することで、あごの適切な成長を促し、かみ合わせや歯並びの乱れを防ぎます。その結果食事がしやすくなって内臓へ負荷を軽減できますし、外観的コンプレックスを解消できるメリットもあります。

    • 唾液が増えてむし歯を防ぐ再石灰化を促す
    • しっかり噛んで脳の成長を促す。食いしばれることは運動機能、学習機能にプラスになる
    • 適切な発音でコミュニケーションが円滑になる
    • 免疫力向上によって、健康的に過ごせる
  • 口呼吸から鼻呼吸へ導ける

    口腔育成では、舌の適切な位置を身につけるトレーニングを行います。これによって口呼吸を解消して鼻呼吸に導く効果が期待できます。また、食事の際の食べ方を適切にすることもできるので、顔立ちも整うなど、メリットが豊富です。

    • 歯並びやかみ合わせを整えることによってむし歯のリスクを減らすことができる
    • 姿勢の改善ができ、身体のバランスが良くなる
    • 体内に必要な酸素を効率よく取りこめるので、勉強や運動のパフォーマンスが上がる

マイオブレースを使用したMFT(口腔機能療法)

当院では口腔育成の手法としてMFT(口腔機能療法)を扱っています。
MFTは口の周辺の筋肉を適切に鍛えるトレーニングで、当院ではマウスピース型の装置である「マイオブレース」を用いています。これによって呼吸時の舌の位置、咀嚼や嚥下機能を改善していきます。その結果としてかみ合わせや発音の改善も可能です。
マイオブレースは眠っているときと、起きているときの1時間程度の装着で効果を発揮するのでお子さまの社会生活への負担が少ない選択肢です。口呼吸から鼻呼吸への誘導、姿勢や嚥下の改善、あごの適切な育成などに役立ちますので、ぜひお気軽にご相談ください。

マイオブレースの特徴

  • 抜歯せずにきれいな
    歯並びにできる

    矯正治療においては抜歯してから歯並びを整えていくケースがあります。しかし、マイオブレース治療なら、抜歯をせずに歯並びを整えることが可能です。マイオブレース治療では歯並びに乱れが生じる根本原因にフォーカスするためです。たとえば矯正のために抜歯する症例として、上下の歯の大きさが大きく異なる場合があります。マイオブレース治療はあごの成長を促すので、そのような症例でも抜歯が不要です。

  • 正しい成長を邪魔する
    クセを改善できる

    歯並びの乱れの原因に、舌で歯を押すクセや頬杖をつくクセ、指しゃぶりをするクセなどがあります。マイオブレース治療は歯並びを整えることで、上記のような好ましくないクセを解消していきます。また、マイオブレース治療は舌があるべき位置に来るような作用もあるので、これによってお口の周辺の筋肉が適切に発達します。すると呼吸の仕方が改善され、あごの成長も促されるので、口腔内の健康に貢献します。

  • 目立たせずに治療できる

    マイオブレースは就寝中と起きている時間の中で1時間装着するだけなので、お子さまが人前で装置をつける時間はありません。この点は固定式の装置に比べると大きな利点です。

  • ほどんど痛みがなく
    安心できる

    マイオブレースは装着していても痛みがほとんどありませんから、治療に苦痛が伴いません。また脱着式なので、食事時のストレスがありませんし、歯磨きも普通にできます。

マイオブレースの費用

マイオブレースを使用したMFT(口腔筋機能療法・約1年間) ¥44,000(税込)
拡大装置+マイオブレース ¥120,000(税込)
治療期間・回数 マイオブレースによるMFT(口腔筋機能療法)/1年・1ヶ月に1回程度
拡大装置+マイオブレース/半年~1年・1ヶ月~2ヶ月に1回程度
注意点
  • 保険適用外の自費診療となる。
  • 治療効果が装置の装着時間に依存するため、お子さまのモチベーション維持が治療の成否を左右する。
  • 就寝中と起きているときの1時間装着することを前提としている。
  • 口の周辺の筋力へのトレーニングや、呼吸法を正すトレーニングを併用することを前提としている。

※期間・回数は症例により変わるため、目安としてお考えください。

ムーシールドによるMFT(口腔筋機能療法)

反対咬合(受け口・下顎前突)の改善を目的としたマウスピース型矯正装置です。ムーシールドを使用することで、口唇や頬などの口腔周囲筋のバランスが整い、健全な顎の成長を促します。これにより、将来的に歯列を整えやすい環境づくりにつながります。

ムーシールドを使用したMFT ¥44,000(税込)
治療期間・回数 1年~3年・1ヶ月に1回程度
注意点
  • 保険適用外の自費診療となる。
  • 成長過程で後戻りが起こる場合があり、再治療が必要になることがある。
  • 反対咬合の改善に適した装置であり、他の咬合の状態には向かない。

※期間・回数は症例により変わるため、目安としてお考えください。

ハビットブレーカー

ハビットブレーカーは、舌や指の癖を自覚させる装置です。指しゃぶりや舌で歯を押す癖がある場合に、装置でフェンスを作り、癖を抑えながら噛み合わせを整えます。口腔周囲の癖は歯並びに影響するため、当院では装置と併せて段階的なトレーニングで改善を図ります。

ハビットブレーカー ¥44,000(税込)
治療期間・回数 半年~1年・1ヶ月に1回程度
注意点
  • 保険適用外の自費診療となる。
  • 装着中に違和感や発音のしづらさを感じることがある。
  • 装置の使用を怠ると効果が得られず、歯並びや癖の改善が遅れることがある。
  • 強い力で装置が外れたり破損する場合があり、修理や再製作が必要になることがある。

※期間・回数は症例により変わるため、目安としてお考えください。