インプラントの各種治療法

インプラント治療を
あきらめてしまう前に

骨量不足や全身疾患でインプラント適応外と診断された方にも、当院では幅広い選択肢をご用意しています。
骨量が少ない場合はGBR法やサイナスリフトなどの高度な技術で対応。また、大がかりな手術に不安がある方には、静脈内鎮静法の使用などの選択肢も。
患者さまの状態やご希望に合わせた適切な治療法で、「インプラントは無理」とあきらめていた方にも安心して治療を受けていただけます。

骨の量が足りない
場合の治療

GBR(Guided Bone Regeneration)

歯が抜けてから長期間放置したことや歯周病などが原因で、インプラント体を埋入する土台の「歯槽骨」の量が少なくなってしまう場合があります。
GBRは、そのような際に自家骨や骨補填材を移植することで、骨に十分な幅と厚みを持たせてインプラント体の埋入を可能にする方法です。

GBR(骨造成術) 1箇所 ¥70,000(税込)
2箇所 ¥80,000(税込)
治療期間・回数 5ヶ月~6ヶ月(骨が出来るまでの期間です)・1回
注意点
  • 保険適用外の自費診療となる。
  • 骨再生治療には5~7ヶ月程度かかるため、一般的インプラント治療自体より期間を要する。
  • 骨の採取や歯ぐきの切開を行うため、痛みや腫れが起こるリスクがある。
  • 治療時に感染が起こるリスクがあるので要注意。そのため、当院ではCGFを行っております。

※期間・回数は症例により変わるため、目安としてお考えください。

クローズド法と
オープンバリアメンブレン法

自家骨や人工骨を移植した後、骨の再生を促し、組織細胞の混入を防ぐために「メンブレン」という特殊な膜で覆います。
メンブレンを完全に覆う形で縫合する「クローズド法」と、メンブレンが露出したまま傷を治す「オープンバリアメンブレン法」がありますが、当院では被術者への侵襲がより少ないオープンバリアメンブレン法を採用しています。
非吸収性素材の「CYTOPLAST(サイトプラスト)」というメンブレンを使い、表面の小さな穴により患部に密着することなく、なおかつ異物や細菌がメンブレンの内側や下に侵入するのを防ぎます。

オープンバリアメンブレン法 GBRの治療に含まれます。
治療期間・回数 治療期間・回数とも、GBRの治療に準じます。
注意点
  • 保険適用外の自費診療となる。
  • 適用できない症例もある(例えば前歯など)。
  • 骨の形成が完了するまでには5~7ヶ月程度の期間が必要。
  • 心疾患、骨粗鬆症、歯周病などの内科的疾患がある場合、適用できない可能性がある。

サイナスリフト・ソケットリフト

上顎の骨が薄い場合には、上顎の骨の上にある空洞に自身の骨や骨補填材を注入して、骨を厚くします。「ソケットリフト」は歯があった箇所からアプローチするので、歯ぐきを大きく切開する「サイナスリフト」よりも治療期間が短く済むことが最大のメリットです。

  • サイナスリフトは骨縁下より上顎洞までの距離が6mm以下の時
  • ソケットリフトは骨縁下より上顎洞までの距離が4mm以上の時
サイナスリフト ¥170,000(税込)
ソケットリフト 1本 ¥70,000(税込)
2本 ¥80,000(税込)
3本 ¥90,000(税込)
治療期間・回数 サイナスリフト/6ヶ月~1年(治癒にかかる期間です)・1回
ソケットリフト/4ヶ月~6ヶ月(治癒にかかる期間です)・1回
注意点
  • 保険適用外の自費診療となる。
  • 上顎洞粘膜が見えない状態で進行するので上顎洞粘膜を損傷するリスクがある。
  • 上顎洞粘膜の損傷によって、副鼻腔炎や上顎洞炎(蓄膿症)を起こすリスクがある。
  • 精密さが要求されるため、医師の経験値が問われる。

※期間・回数は症例により変わるため、目安としてお考えください。

Check

自己血液由来のフィブリンゲルと
自家骨による骨再生

採血を行い、血液成分から「フィブリンゲル」と呼ばれるゲル素材を生成します。これには骨組織や軟組織の形成を促進するはたらきがあります。また、削り取った患者さまの骨を細かく砕き、フィブリンゲルと混ぜ合わせることで免疫反応や異物反応を起こさず、高い適合性をもってGBRなどの骨再生療法が可能になります。

手術に不安がある
場合の治療

インプラント手術が不安な方も
ご安心を

当院では、日本麻酔科学会の認定歯科医師による管理下で静脈内鎮静法を施し、不安を和らげた状況下でインプラント手術を行うことができます。
患者さまのお身体への負担も少なく、障がいをお持ちの患者さまにも役立つ治療法として以下の治療法を取り入れております。

静脈内鎮静法

歯科治療中の緊張を和らげて治療を行う方法です。
静脈内鎮静法を行うと、気分が楽になり少し眠くなりますが、鎮痛作用はありませんので局所麻酔が必要になります。 実際には、まず点滴をさせていただき、そこから薬剤を投与します。「プロポフォール」と「ドルミカム」といった薬剤を、患者さまの状態などを見極めて適切に使用します。これらの薬剤は安全性の高いものですが、患者さまによっては軽度の呼吸抑制が起こることもあります。また、卵アレルギーのある方は、プロポフォールは使用できません。
なお、静脈内鎮静法は歯科治療を快適に受けていただくための方法であり、歯科治療自体の成否や予後には全く関係しません。

静脈内鎮静法 ¥60,000(税込)
治療期間・回数 1回(インプラントのオペの際に歯科麻酔専門医が実施します)
注意点
  • 保険適用外の自費診療となる。
  • 治療後は、車や自転車の運転はできない。付き添いの方と来院する必要がある。
  • 処置時間や使用薬剤により、医院を出られる時間が遅れる可能性がある。
  • 術後はお薬の効果が残ることがあるので、大切な仕事や細かい作業を要する仕事は控える必要がある。
  • 体調不良の場合、治療前に飲食をした場合、付き添いの方がいない場合、常用薬を服用していない場合などは、歯科医師の判断で治療を中止する場合がある。

※期間・回数は症例により変わるため、目安としてお考えください。

Q&A

Q
この方法は、歯科ではどんな手術でよく使われるのですか?
A

一般的に、患者さまが精神的恐怖を感じるような手術で用いられます。具体的には、インプラント手術や親知らずの抜歯、障がいをお持ちの患者さまへの歯科治療、歯ぐきの手術などが挙げられます。

Q
具体的にはどのように行いますか?
A

診療台に座っていただき、点滴をとります。眠くなる薬を主に2種類(ドルミカムとディプリバン)入れ、手術中はウトウトとした状態か、あるいはお酒に酔っているような状態にします。手術終了後に、眠くなる薬を入れるのを止めると、5分以内にはほぼ目が覚めた状態になります。それから覚醒する薬(プロポフォール)を入れます。ゆっくり立っていただき、ふらついたり、倒れたりすることがないことを確認したらお帰りいただけます。

Q
手術中は意識がないのですか?
A

手術中はほぼ眠った状態ですが、呼びかけると返事はできる状態です。また、担当スタッフからの話にもある程度は反応していただけます。例えば、授業中に眠ってしまって、先生から名前を呼ばれると返事をするといった状態によく似ています。また、手術中のことはほとんど覚えていない方が多いです。

Q
手術の時の痛みは防げますか?
A

この方法だけでは手術時の痛みを防ぐことはできないので、手術中は歯ぐきに麻酔を注射することで、痛みを減らすことができます。点滴をとっているため、手術中に痛み止めの薬や腫れ止めの薬を入れて、治療後の腫れや痛みをある程度軽くすることもできます。他にも飲み薬の鎮痛剤を処方いたしますのでご安心ください。

Q
心臓に持病がある人や高血圧などの病気がある人も治療できますか?
A

手術中は、すべての患者さまに対して血圧や脈拍数、血液中の酸素の量を測る機械を装着して行います。そのため、高血圧や心臓疾患を持っておられる方も、安心して受けていただけます。普段お飲みの薬を指示通りに飲んでいただいていれば、問題が起きる可能性は低いと考えています。もし手術中に血圧が高くなったり、不整脈が出たりした場合には、麻酔を専門とする歯科医師が臨機応変に対応いたします。 万が一、当院で対応できない場合には、その病気の専門医のいる救急病院にすみやかに搬送いたします。

Q
この方法を行う上での注意点などを教えてください。
A

大きく分けて3つあります。

  • 手術開始の4時間前から絶飲絶食を必ずお守りください。飲食した場合、麻酔後に胃の中の内容物を吐いてしまう可能性があり、患部が汚れたり、肺の中に入ってしまって肺炎を引き起こしたりと命にかかわる状態になりかねません。
  • 手術を行う日は、電車やバス、タクシーなどの公共交通機関を利用していただくか、お車の場合は付き添いの方と一緒にお越しください。手術後は、麻酔が切れてほぼ目が覚めているとはいえ、体中には麻酔薬がまだ残って平衡感覚がいつもとは違いますので、自動車や自転車の運転はできません。
  • 心臓・血管の病気や糖尿病、高血圧などの病気をお持ちの方は、安全に手術を行うために、いつも飲んでいるお薬をきちんと飲んでおいてください。

鎮静法を行う場合、
当院では、歯科麻酔を
専門とする歯科医師が
治療を担当いたしますので
ご安心ください。

インプラント
オーバーデンチャー

インプラントはメリットが多い治療ですが、多くの歯を失ったときには治療費や治療期間の面から適応しにくいと思う方が多いでしょう。そんなケースでおすすめしたいのがインプラントオーバーデンチャーです。
この治療方法では、片あごに埋め込んだ2~6本のインプラントで、アタッチメントというパーツを介して部分入れ歯や総入れ歯を支えます。そのため、入れ歯としては非常に安定性が高いことを特徴としています。ほかの入れ歯のようにズレたり外れたりするストレスがありませんし、噛みやすさや話しやすさなど使い勝手も非常に良好です。
さらに、患者さまの判断でいつでも脱着できるので、清掃やメンテナンスがしやすく、清潔に利用できます。
歯科医師・衛生士そして介護者にとっても、みんなにやさしい義歯です。

インプラントオーバーデンチャーのメリット

  • 通常より費用と
    負担を抑えられる

    一般的なインプラント治療では、補いたい歯の本数と、インプラント埋入本数は同じです。そのため、多数の歯を失った場合、インプラント治療で対応しようとすると、インプラント埋入本数が多くなりますから、経済的にも治療の負荷的にも大変です。
    一方、インプラントオーバーデンチャーなら、少ないインプラント埋入で多くの歯を支えることが可能です。上顎であれば、4~6本のインプラントで全体を支えられますし、骨の強度が高い下顎ならより少ない埋入本数で対応できます。

  • 見た目が自然かつ
    噛み心地の良さを実現

    一般的な部分入れ歯は、補う歯の隣の歯にクラスプと呼ばれる固定具をかけて安定させます(保険診療では見た目の違和感を伴う金属のばねを使用)。しかし、インプラントオーバーデンチャーは、あごの骨に埋入したインプラントで支えます。そのため、外観的違和感が無いうえに、周囲の歯に負荷をかけません。そのうえ多くの部分入れ歯より高い安定性を発揮します。

  • 自在に取り外しができる

    インプラントオーバーデンチャーは、患者さまの自己判断でいつでも脱着できます。そのため、ほかの入れ歯と同様にお手入れがしやすく、清潔に利用できます。

  • あごの骨が少なくても
    適応が可能

    一般的なインプラント治療では、歯を補いたい部位の骨の厚みや幅が必要で、骨が足りない場合は骨造成や骨移植などで補って、インプラントを支える状態を作ります。
    一方、インプラントオーバーデンチャーは、片あごの中で骨の厚みや幅がある部位を選んでインプラントを埋入することができます。そのため、骨造成などの別の手間が不要な場合が多く、部分的にあごの骨が減っている人にも対応しやすい治療方法です。

インプラントオーバーデンチャーの費用

インプラントオーバーデンチャー
(インプラント埋入費用が別途かかります)
¥160,000~260,000(税込)
治療期間・回数 3ヶ月~6ヶ月・5回~10回
注意点
  • 保険適用外の自費診療となる。
  • 残存歯に被せる形でインプラントオーバーデンチャーを作った場合、残存歯に汚れが溜まりやすくむし歯の危険性が増す。
  • インプラントの埋入は外科手術によって行うので、既往症によっては治療できない場合もある。

※期間・回数は症例により変わるため、目安としてお考えください。